クローゼットがはちきれそうなのに着る服がない|松尾たいこ著を読んだ感想

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松尾たいこサンの『クローゼットがはちきれそうなのに着る服がない!』を読んだ感想をまとめます。久しぶりに言った図書館で借りてきました。

『そんな私が、1年間洋服を買わないチャレンジをしてわかったこと』という副題がついている本です。表紙は実にシンプル。

洋服を買うことでストレス発散していた著者が、1年間洋服を買わないチャレンジをした内容を中心に、洋服との向き合い方が変化する様子がわかる本になっています。

共感できる著者 松尾さんの体験談

この本は「こうすればクローゼットが片付きます」というノウハウ本ではありません。「洋服を1年間買わないと決めました」というブログを開設してチャレンジしていたことの体験談をまとめたものになっています。

とても共感できる内容で、洋服との使い方・選び方のモチベーションが上がる本です。

著者の松尾たいこさんの本業はイラストレーター。テレビなどマスコミ関係の取材をうけることもあるようです。

オシャレが大好きな人で、ついつい洋服を買ってクローゼットパンパンにしていたそうです。1章はこんな題名がついています。

ショッピングは最大の「娯楽」にして、最大の「ストレス解消」

うんうん、分かります(笑)。

松尾さんは、断捨離や片付けも好きで、洋服以外はミニマリストといえるぐらいすっきりと暮らしているとのこと。

女性にとって洋服とはそれだけの魅力がある存在ということですね。このつい洋服を買ってしまう人の体験談というのが、私にはとても共感できました。

全体としては40代・50代の方に向けた内容だと思います。

クローゼットがパンパンになった理由

松尾さんはクローゼットがパンパンになってから、いろいろな対策を実行しています。

洋服の数を把握するために写真を撮る(写真が邪魔になった)
持っている洋服をすべて見える場所に並べる
クローゼットに入る服だけを持つ
クローゼットのシーズンごとの見直し
洋服関連の断捨離本も何冊か読んでみた(処分はできるが後が続かない)

いろいろやった上でのこの言葉です。

クローゼット整理をいろいろ試したけど、もう限界!

自分のショッピングの仕方を根本的に変えないと無理だと気づくことになります。

洋服の写真を撮ったり、シーズンごとに見直したり、本を読んだりと私が実行していること重なっていて、身につまされました。

自分に合った方法を見つけないと、いつになってもクローゼットはパンパンということなんですね。

洋服を買いまくっていた思考回路

松尾さんが洋服を買いまくっていた時の心理の紹介が面白かったです。7つほど紹介されています。

1. これがあるだけで、着まわしていろいろ使えそう。

2. リバーシブルなら2倍楽しめてお得

3. セールになっているから買わなくちゃ損

4. 迷ったときは、後悔しないように両方買っておく

この4つは共感度が高いです。

私はセールになるとついつい買いをしたくなってしまいます。先日も送料を考えて6点もまとめ買いしてしまいました。

ロコンドまとめ買い

6点も買って5000円ちょっと。値段よりもクローゼットがパンパンになることのほうが問題だったと反省しました。

残り3つの理由はおしゃれ好きな方ならではだと思います。

5. ちょっとしたパーティーにも着れそう

6. 「入ってきたばかり」という甘い言葉

7 理屈抜きに「すごく似合う」から欲しい

「実際には、ちょっとしたパーティなんてない」と気づいた著者のつっこみに笑ってしまいました。

100日間洋服を買わないチャレンジをスタート

クローゼットパンパン本

友人との会話がきっかけで「100日間洋服を買わないチャレンジ」を実行することになります。

やり遂げるための逃げ道として「買ってもいいもの」を設定しているところが、買い物好きな松尾さんらしさです。

買っていいもの3点

・小物(靴やバッグ、アクセサリーなど)
・下着類
・衣装(取材や撮影用)

そして達成した時のご褒美として、夫とのお鮨(おすし)を設定しています。「ご褒美」というのはいいですよね。

100日間を達成した結果は?

松尾さんは「買えないから工夫するしかない!」と小物アレンジをがんばるようになるのですが、その点は本当に素敵だなと思います。「オシャレが好き!」というスタンスを持ち続け上での「100日間チャレンジ」だからです。

おしゃれをあきらめてしまえば、クローゼットはパンパンにならないわけで、そういう方の体験談は、今の私にはしっくりこないのです。「おしゃれでいること」というのは大前提。

松尾さんの100日間チャレンジ結果はこの5点です。

ショップに行っても洋服に目が行かなくなった
流行に踊らされなくなった(ファッション雑誌、メルマガ購読停止・情報の断捨離)
数は必要ないとわかった
同じ服を着てても、周りの人は何とも思わないと分かった
「毎日違う服を着る」=「おしゃれ」ではない

これは実際にやってみて実感してみたい!

特に「ショップに行っても洋服に目が行かなくなった」というのは、我慢しなくて大丈夫になるということです。ストイックに頑張るとリバウントしてしまう性格なので、我慢しなくていい状態になるというのには興味があります。

1年間洋服を買わないチャレンジ

100日間チャレンジを1年間へ延長することになります。

着付けを習っていて着物が好きな松尾さんは「夏のお出かけ&イベントはすべて浴衣で乗り切る」なんてこともしています。真似はできませんが、楽しみながらやっている様子が伝わってきます。

それから、もう着たくない服がはっきりしてきた点もメリットとしてあげられています。もう着たくない服
もう着たくない服

・膝上丈のワンピース
・着心地の悪い服
・自分をくたびれて見せる服
・肌の露出が多すぎる服
・着るたびに、なんとなくモヤっとする服

「着るたびに、なんとなくモヤっとする服」って確かあります。納得です。

さいごに

松尾さんのクローゼット本

本の後半で心に残ったのはこちら。

過去の「自分最高!」の時のファッションや髪型メークに固執して、「化石化」、もしくは「ドライフラワー化」しないように気をつけなければなりません。

40代になると「過去の自分」とつい比べてしまうということが多くなります。「昔似合っただから今も似合うはず」と思ってしまい失敗すること多いです。

この買わないチャレンジによって松尾さんは「ミニマリスト」にはならなかったそうです。自分でも意外ですがと前置きして書いてありました。

その代わり「好きだけが集まったクローゼットにしたい」という気持ちが高まったそう。私もそうなりたいです。

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